遠征的自由帳

ライブ、舞台(主にミュージカル)の記録やら旅行記やら タイトルは造語

ケミログ2022年[Life goes on]広島、葛飾、大阪公演 [葉加瀬太郎音楽祭2022] [オフコース・クラシックス・コンサート]

 東京から愛知に帰ってくるバスが途中下車したSAで買ったかりんとうにハマっている。どこのSAだったか名前は覚えていないが、製造元を見ると山梨と書かれているため山梨なんだと思う。「手づくり! ヘルシーごまいっぱいおからのカリントウ」と書かれたそれは、これ以上食べたらなくなると危機感を覚え、1本取ることにすぐ封をするのだがまたすぐに開けてしまう。悪魔のお菓子である。ぜひ食べてみてほしい。

 

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◯5月4日 広島 JMSアステールプラザ 大ホール

[Life goes on]

 このライブは、後述する葛飾のライブと7~8月に開催されたオーケストラコンサートと合わせて、ケミのデビュー日である3月7日に発表された。一気に発表されて慌てて全部カレンダーに打ち込みながら、これくらい余裕がある発表は助かるなあなどと思っていたが、余裕のある発表はこれと、Zeppツアーくらいのもので、他のライブはぎりぎりの発表のことが多く毎度ブチギレている。

 20年経ったいまお互いの地元に戻ってライブをしようという、いわゆる凱旋ライブである。ちなみにタイトルである「Life goes on」はケミの24枚目の同名シングルからとっているものと思われる。シングル初の二人での作詞作曲の楽曲であり、さらに要さんがアップテンポなバージョンの「side K」堂珍さんがバラードなバージョンの「side D」をそれぞれプロデュースしているのだ。この曲はアニメ『西洋骨董洋菓子店』の主題歌であり、Kがオープニング、Dがエンディングになっている。

 余談だが、このside K、sideDという用語はケミクラの中では立ち位置を指す用語として使われており、ライブ前後には「私今回side K側でライブ見るわ」「要さん推してるのにside Dばっかり席引いて困る」といった会話が繰り広げられている。私はどちらも好きなためセンブロを引きたいのだが、これがまあ引けない。運良く引けたりフェス系で真ん中に行けたりする時もあるが、それはそれでどっちを見ていいか迷うという贅沢な悩みが発生。そのため私がマジの真ん中にいる時のライブにこれば、壁掛け時計についている振り子のような細かい動きで両方を見ようとする愚かな姿を観測することができる。

 話を広島のライブに戻す。

 当日入りしようと思っていたのに前々日に広島のローカルテレビに出演が決まり、広島の空いてそうな快活クラブに「テレビ見られる部屋って空いてますか?」と電話。無事に空いていたため部屋を予約をし、その流れでエクスプレス予約で新幹線のチケットを取り、荷物をまとめて新幹線に飛び乗ったのはいい思い出。駅に着いてお好み焼きを買い、初めて降りる快活クラブくらいしかなさそうな駅で降り、お好み焼きを部屋の外で食べ元気をだしてからテレビを直撮りした。直撮りとかやるのいつぶりだったんだろ。

 初めて5列以内の席を手にしていたため、うきうきで会場へ。グッズをいくらか以上買うとポストカードがもらえるキャンペーンをしていたため、グッズ列に並びにいくことに。まだだいぶ早かったため、福岡からきたというお兄さんとずっと話し込んでいた。なんでもデビュー当時からのファンらしく「ファーストアルバムはもう擦り切れるほど聞きましたよ!」と嬉しそうに話していた。こういう出会いは素敵。今も福岡か関西方面のライブに行くとよく挨拶させてもらっている。

 最初の数曲が新潟の対バンの時と同じで「ここは新潟???」になった。また「why」きちゃったのさすがに笑った。堂珍さんの故郷であるため、「side D」バージョンを歌うことは確定であった。この曲が聴けることがどれだけ貴重かについては、このライブが終わって数日後、要さんのファンと会話をする機会が あった時「side Dとかケミのシンガポールファンクラブツアー以来っすよ! 羨ましいっす!」と興奮気味に言われたことで判明。そんなに貴重やったんや。

 この日の堂珍さんは地元だからか、最後のMCで謎のポーズ付きで「もみじまんじゅう!」と声を張り上げていてウケた。なんだったんだよ。もみじまんじゅうの精か?

 広島といえば牡蠣であることは間違いないのだが、この翌々日に東京でもライブ参戦することが決まっていたため、万が一のことを考えて食べるのを控えた。生じゃなかったら早々当たらないってわかってても、万が一のことをどうしても考えてしまう。ライブじゃない時に行くとありえないくらいの量の牡蠣を食べるのに。ちなみに駅前よりも宮島に行った方が牡蠣はでかい。宮島は一見遠そうに見えるが、JRに乗ればすぐなためおすすめである。

 牡蠣の代わり、といってもジャンルが全く違うが、広島に売っているもので一番美味しいと勝手に思っている揚げもみじを駅で売っている全種類を食べてきた。揚げもみじとは、文字通り油で揚げたもみじまんじゅうである。生もみじやら揚げもみじやら、いろんなことをやっているものである。かつては宮島でしか食べられなかったらしいが、数年前から駅前でも販売を始めたらしい。数年前とはいっても私が滝翼のライブで広島に行った2015年には駅で食べられていた気がするのだが。数年前の定義が知りたい。駅の揚げもみじは、こしあん、カスタード、チーズの三種類があり、毎日一種類ずつ食べた。大好きすぎて、2023年に広島に行った時には、お家で作れる揚げもみじキットを実家に買って行くなどした。最高のキット あの揚げもみじが家で食べられるんですよ? 絶対買ってほしい

 

◯5月6日 東京 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

[Life goes on]

 

 要さんといえば葛飾葛飾といえばもんじゃ! ということで、もんじゃを食べるべく押上のソラマチへ行った。いや葛飾行けよ、と思うかもしれないが、なんやかんやあってソラマチへ。

 下町育ちの人間に、月島と浅草のもんじゃはキャベツの切り方が違うと聞いたことがあるが、普通にどっちがどっちか覚えていない。どちらも口の中で噛めば一緒じゃない? と反論したことは少し反省している。ソラマチのもんじゃ屋さんで腹ごしらえをし、いざ葛飾へ。青砥駅という知らない駅で下車し、オタクっぽい人に着いていって会場に無事到着。

 MCでも本人たちが言っていたが、葛飾はとにかく拍手がでかかった。まだ声が出せないライブだったが、出せていたら歓声でかすぎて会場が壊れていたと思う。あまりの拍手のでかさに堂珍さんは「土砂降りの雨みたい! 夏の暑い日に、雨に打たれた感じの」と独特の表現をしていて、独特の世界観で曲を作り続けているだけあるなと思える言葉選びでにちゃにちゃした。

 要さんの「地元最高!」の言い方があまりに輩で、こちらにもにちゃにちゃしてしまった。まじで葛飾(具体的には亀有)総長川畑要って感じが似合いすぎる。

 客席も、広島では「堂珍くんきてくれてありがとうねえ~」って感じの、本人にも似たほわほわな雰囲気が漂っていたが、葛飾は「うおおおおお俺たちのかなめ!!!!!!」というこちらの本人に似た熱い客が多い印象だった。後から聞いた話だが、葛飾はマジで要さんの友人が来まくっていたらしい。そりゃあの雰囲気にもなるか。

 最後のMCでは堂珍さんが「ありがとうございますう⤴︎」と謎に語尾を上げて話しており、それを要さんに指摘され、それを要さんが真似して言うと堂珍さんがきゃっきゃ喜ぶという、謎のあやされが発生していた。自分でやり出したのになんで喜ぶ? かわいいのでヨシ。

 そのMCの中で、九月からのZeppツアーが発表された。帰りの電車の中で速攻でRさんに連絡をし、ファンクラブ最速先行のチケットの申し込みをした。ケミのファンクラブはライブ発表されたその日から申し込みがスタートし申し込み忘れをすることがないため大変助かる。見習ってくれホリ◯ロ。何回忘れたことか。

 普通のオタクはツアーが決まった時「やったー会えるの楽しみ!」と純粋にわくわくしているのだろうが、儚く散っていった二人組を追っていた前世のある限界二人組厨は「2022年下半期も二人が一緒にいられてよかった……各地で楽しい思い出作ってねえ……泣」という感情でぐしゃぐしゃになっていた。

 

 

◯6月5日 東京 明治神宮

[葉加瀬太郎音楽祭2022]

 この日もRさんと一緒であり、あまりに会場が森の中すぎて「もう行きたくないね」「絶対ケミの出演時間終わったら帰ろうね」と約束をし、お互い席へ。

 2列目の最高に見やすい席だった。しかも周りは葉加瀬太郎オタクだらけである。なぜそれがわかったかというと、みんな嬉しそうに葉加瀬太郎の顔面がついたお手製と思われるうちわを手ににこにこしていたのだ。それを仲間同士見せあったり、嬉しそうに眺めていたり振ってみたりと、あまりの平和空間に、ケミファンの私は肩身の狭い思い……をしている場合ではなかったため、タオルを膝に置いて出番を待っていた。ちなみに葉加瀬太郎のソロステージは一番最後であったため見ずに帰った。私の後ろに座っていた葉加瀬太郎のオタクが、私が退いたことにより少しでも見やすくなればいいなと願って退いた。嘘ですあまりに長いからケミの出番終わったから帰っただけです。

 この日は悪天候との噂で確かかなりの確率で雨が降ると予想されていた。しかし風がかなり強いだけで、最後まで雨は降らなかったらしい。らしいとしか言えない。

 ケミ以外の出演者はVaundyだけ気になっており運良くケミの一つ前の出演であったため聞くことができた。ほんわりと人気なことだけは知っていたが、クソデカ会場をいくつもソールドアウトにさせていることを、のちに渋谷駅のでかい広告で知ることになり、そのような広告を見かけるたびにあの時数曲だけでも生で聴けてよかったな、と思ってしまう。

 葉加瀬太郎はVaundyを息子だと思っているらしく、他のアーティストとは一曲ずつのコラボだったのに、Vaundyが出番の時は全曲後ろでヴァイオリンを弾いていた。あまりのハカニ(葉加瀬太郎のオキニ)っぷりに笑ってしまった。葉加瀬太郎に「今年のお正月によかったら家に来なよー誰か連れてきていいよー」って言われたVaundy、自分の母と姉を連れて行き、恋人とか友達じゃなかったため親戚の集まりみたいになったというエピソードがあまりにも微笑ましい。

 このライブであったことは、指差しである。指差し、そんなこと絶対してくれないと思っていたケミからの指差しである。まあ今冷静に考えれば、葉加瀬太郎ファンしかいない前方に自分たちケミのタオルがあったら珍しくて指差ししてしまうのも頷ける。が、この時は自分があの何千席とある客席のなかから見つけてもらえたことに震え、涙し、心の底からケミに感謝した。

 

◯6月30日 東京 武道館

[オフコース・クラシックス・コンサート]

 

 「もう武道館に行くのなんて生涯でないかも」とか言っていたのに全然四ヶ月後にきた。早すぎる復帰である。ちなみに翌年の3月にも大学院の卒業式で武道館に行った。結構カムバックしている。後日上がったこのコンサートのレポにて、自分が全力でケミに手を振っている様子を激写されておりちょっと恥ずかしかった。

 3時間くらいあったのに出演時間が10分くらいしかなくて飽きて帰りそうになった。オフコースの曲って全然知らんし……そんな中でもケミが歌ってくれたのが「言葉にできない」と「秋の気配」という唯一知っている2曲だったため助かった。

 このコンサートは大半のアーティストのことを知らずに見ていたが、唯一ミュージカルによく出演しているシンガーソングライター(この肩書きってまだ有効?)のあっきーさんこと中川晃教さんだけはわかった。終演後、同じ公演を見ていた知り合いから「ひとり動きおもしろい人いたね」と連絡がきて、恐る恐る名前を聞くとあっきーさんだった。あっきーさんが大きめの身振り手振りをしながら歌うのはミュージカルオタクの中では周知の事実であり慣れていたため全く違和感なく見ていたが、初めて見る人はどうやらびっくりしてしまうらしい。まあそんなところがあっきーさんの好きなところでもありますが。

 それにしても武道館の周りってなんであんなにも飲食店がないんでしょう? あるけど、なんかあるけど……という感じ。微妙。だから前のケミ武道館の時はわざわざサントリーホール近くのレストランまで行ったわけですが。あまりに何もなくて隣の隣の駅くらいまで行かないとなんもない 今後少しでも増えるといいですね

 

◯7月14日 大阪 なんばハッチ

[Life goes on 追加公演]

 

 葛飾の凱旋ライブの時に「ご好評につき追加公演が決定しました!」などと言っていたが、葛飾2日前に広島をやっており、その数日前のご好評で追加が決まるのはありえないため開催前には決まっていたんだろうなーなんでそんな嘘つくんだろーと邪推していた。二人の出身地ではないのだが、大阪が凱旋の地であるというのは間違っていない。ケミの二人がASAYAN男子ヴォーカリストオーディションの一次審査を受けたのが大阪だったのだ。

 確かこの時は大学院の発表前とかで、新幹線でかたかたと課題をやりながら大阪に向かっていた。我ながらこの時の自分はよく頑張っていたと思う。

 新大阪に着いてすぐ、しゃぶしゃぶを食べた。家だとあまり食べないのに遠征先ではすこぶるよく食べるという謎。この時のメモを見ると直前までしゃぶしゃぶか無印良品が展開しているMUJIカフェに行くか迷っている、とあった。

 まあこの後MUJIカフェに行ってプリンを食べるのだが。MUJIカフェのプリンはカラメル苦め全体的に硬めが好きな人は絶対にハマるプリンなのでぜひ。

 席が前方だとだいたいヘアメをしてもらうのだが、その日はZeppなんばの方で手越祐也のライブがあったらしく、席に着いて早々「手越ですか?」と聞かれて笑った。まあいかにも手越のところにいそうな見た目してますが……。合わせて眉毛カットもしてもらい、大満足でそろそろ会場行くか、としていたところ、歩きたくない病が発生しタクシーに乗車。一瞬にして会場に着き、ふらふらしていると会場近くを同じくふらふらしているおばさまに遭遇。グッズですかと聞くとどうやら当日券を求めてきたらしい。この日はチケットを買い直しておりチケットが偶然手元に余っていたためそのまま売りつけてしまった。突然現れたヘアメ女を何も疑うことなくチケットを買ってくれてありがとうございました。平日だし席イマイチだしで売れないと思っていたのでよかった。

 この日はMCが大暴走しており、先生と生徒ごっこを始めたケミに大興奮していた。口笛が上手に吹けるかどうかということで盛り上がるアーティストなんてケミくらいしかいないだろ。ありがとうございます

 大阪公演は「Life goes on」はsideDもKも歌ってくれて贅沢なライブだった。両方とも定期的に歌ってほしい

 

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