遠征的自由帳

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ネタバレしかない新生ミュージカル『デスノート』

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行ってきたよ新生デスミュ!!!!

 

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今日はマチネだったので村井くんライト…ムライト…ムライトってムーンライトみたいでかわいいね。なんかおいしそう。

 

以下、内容にがっつり触れるのでネタバレ注意

 

 

 

前と同じくオケピの上に通路があり、そこにちょこんとりんごが。始まる前からデスノートの世界。

何箇所かカットされたシーンや短くなった曲はあったけど、演出は前のものとほぼ同じでした。やっぱり全体的にストプレっぽい…間を大切にしているところが特にストプレっぽい。セリフが何もない時間、いろいろ考えられるので大事ですね。みんな行間読むの大好きだもんね。

 

1番前と変更された部分で心に残ってるのが1幕最後「正義はどこだ(リプライズ)」の最後の歌詞

 

 

月・L・その他「キラ(我)こそ正義〜」

 

今回

月・L「我こそ」

その他「キラこそ」

月・L・その他「正義〜」

 

わ、わかれとる〜!!!!!!!!!!!!

 

単純に聞き取りやすいだけじゃなくて、全員の強い意志を感じられてとてもよかったです………わけてくれてサンキュ……。

 

 

 

ムライトは最初平凡な学生っぽさを前面に出していたからこそ、どんどん狂っていく様がはっきりと見て取れました。ムライト怖い。2幕最後にLと対面するときの笑顔がまじで怖い。サイコパスみが強い。

最後サイコパスみはあるけど、あくまでも自分の正義に従っただけ、という純粋ゆえにやってしまった感じが強くてどうしても責められない…凶悪犯罪が多い世の中が悪いよねよしよし…という気持ちになってしまう。

あとは最後リュークに殺されるときの歌(ほぼセリフ)に全部濁点ついてて

 

「ああああああああああああああああああいだみ(痛み)もおおおおごえよ(越えよう)おおおおおおおおおでぎるのはぼぐ(できるのは僕)!!!!!」

 

こんなんだった。たくさん人殺ししたのに生に執着するの、ほんとにただ自分の正義に従ってただけなんだな、としみじみ思いました。中身純粋でいい子なんだよな…。

 

 

ふうくんのLはまじで原作のLでした。シルエットが薄くて長い。身のこなしは若干背筋ピンッでしたが他のキャストと並ぶと猫背が目立って二重丸でした。

あとはセリフの言い方が文章に句読点が全くない言い方だったので松ケンのLを思い出しました。映画のね。あの、一文を抑揚なく一気に話す感じ。ただ2幕のテニスシーンが終わったあとの月に向かっていうセリフ(しっかり覚えてない)がやたら楽しそうでお友達できてよかったねえ〜と純粋に喜んでしまった。Lに甘いんだよなあ。

自殺シーンは最後の最後まで悔しそうなのが見て取れたから、急に自分の意思で月の心臓打ち抜きそうでハラハラ。危ないそんなんだと同時共倒れルート発生してしまう。

そのくらい月への憎しみとゲームに勝てなかった悔しさが見て取れたから、繊細な演技が得意な俳優として今後活躍していくのかなあとちらっと考えました。これからも舞台立ち続けますように。

 

 

さくらちゃんのミサミサはいい意味でめちゃくちゃ幼稚なのがすごいよかったです。あれくらい幼稚でわがままだからこそ、月を思い続けられたというか…自分が好きだ!ってアピールした相手に冷たくされたらわたしとかだとちょっと引いてしまうけど、さくらちゃんのミサミサ「そんなこと言われても!!!好きだから!!!!」っていう、頑丈すぎる意志を見て取れて嬉しかったです。自分の気持ちをしっかり持ってて、それを大切にし続けてるからこそノートを放棄する決断もできたんだろうし、全てを「月のためにするから!!!!」っていう強い思いを感じられる話し方が印象的でした。あとみんなライブシーン拍手しよね!楽しいから!!

 

パクヘナさんはまじで出てくるだけで号泣してました。声が良すぎて。

歌声だけでなくセリフを言うときまで全部声が響いてて、特にソロ曲は会場をパクヘナさんの歌声の膜張ってました。しばらくそこから出てこられなかった…。

セリフの言い方は穏やかさの中に強さを隠してたのがよかったです。

 

特に2幕ハチ公シーン

 

レム「その子に手を出したらわたしが許さない!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (クソデカボイス)」

月「はい」

リューク「…はい」

 

ただのミサミサ◯コム

月とリュークが引くほどのセ◯ム

 

愛の深さを声の強さで表現できるのはほんと強い…。

 

 

横田さんリュークはよく笑うしツッコミが速かったのでテンポがよかったです。あんまり子どもっぽさは感じなくて「人間界に出張に来てます」感の強い死神でした。ほんとにただ暇つぶしをしているだけ。だからあんなに簡単に月のことも殺しちゃったんだろうな。

 

今井さんパパは月への愛情たっぷりでした。なんというか月信者っぽかった。世間にキラ信者が蔓延っている中、パパは最後までひたすらに月信者でした。月の性格も頭脳も全てにおいて信頼してる。そんな中でLに月=キラだという決定的な証拠を言われて、そこで初めて「もしあの子がキラだったら…」って辛そうに歌うから余計にしんどかったです。来世では犯罪しない息子のパパになりますように。

 

 

あと相変わらず音楽最高!!!!!!

ワイルドホーン、こんなに曲数あるのに耳に残らない曲がひとつもないの不思議すぎる。なんでこんなに耳に残って口ずさみやすい曲ばっかなの…?しばらくデスミュの曲は聴いてなかったけど、イントロ流れたらどの曲も心の中ですらすら歌えました。恐るべしワイルドホーンの曲の魔力。

 

今回、キャストが変わってしまうって聞いてから正直行くのどうしようかぎりぎりまで迷ってました。前回のキャストが大好きすぎて、それを薄れさせたくないって気持ちが強すぎて…(典型的な厄介なおたく)

だけど幕が開いて最初の曲を聴いた途端、曲があまりにも良すぎて「この作品は今後もずっと上演され続けてほしい!!」」と心の底から思えました。だから本当に足を運んでよかったです。恐るべしワイルドホーンの曲の魔力(2回目)。

 

 

甲斐くんライトもはやいところ観たいな〜と思ってます。なんとかして予定つける。

 

その前に渡韓…帰ったらそろそろキャリーの準備しなくては。渡韓期間は時間があるので毎日更新したいな。乞うご期待。

 

みなさまもよき観劇ライフを〜!!!